
『プラモ狂四郎』から派生した武者ガンダムは「武者頑駄無」に、武者ガンダムMK=Ⅱは「武者摩亜屈」武者ゼータガンダムは「武者精太」にそれぞれSD(Super-Deformer)に生まれ代わった。発端はバンダイのプラモデル、機動戦士SDガンダム・BB戦士No17「ムシャガンダム」…この時パッケージはカタカナ表記であったが同封の今石進さん(レイアップ)の取り説コミックワールドの七人の武者頑駄無登場で、この当て字が使われていた…たった一ページ漫画ながら、今石さんのセンスが光ってましたね…でも、まだ誰も一大SD戦国絵巻になるとは思っていませんでした…(笑)。
児童誌コミックボンボンの低年齢層ユーザー拡大が功を奏し、子供達の反応は早かった…ムシャガンダム(17)が大人気となり、ムシャゼータ(23)、ムシャMK=Ⅱ(24)と続き、ムシャダブルゼータ(26)、ムシャニュウ(27)を追加…ついにはムシャカゲガンダム(30)、ムシャカゲゼータ(31)等、トホホな影武者ガンダムで場をしのぐ事もあったのだが、闇将軍(39)登場以降、「SD戦国伝」の骨格がはっきりしてくる…そして、“武者七人衆”を経て、バンダイホビー事業部・BB戦士開発チームとSDガンダムを企画したレイアップがリードし、本格的なストーリー構成の下“風林火山編”へ突入して行く…。
その絶大な反響を受けて、本家・ボンボンでも`89コミックボンボンスペシャル38「完全保存版SD武者ガンダム」の『SD武者ガンダム風雲録』の読み切りを皮切りに、その年の「月刊デラックスボンボン」創刊号から、SD騎士ガンダムと月一交互で連載がスタート…僕は本誌の『超戦士ガンダム野郎』と二本掛け持ちとなり、他誌の連載も含めて超多忙な月日を送る事になる。