
ギャグ漫画の読みきりじゃページが少なく原稿料だけでは生活が出来ない…そんな安易な理由でストーリー漫画を描こうと思った。そして、当時の「別冊少年サンデー」に持ち込みをしてトントン拍子に連載が決まった。この時すでに、サンデー本誌で手塚御大が連載していて、学年誌や冒険王でもテレビ放映に合わせて始まっていた…。
僕の『サンダーマスク』は後発である。今さら、テレビの脚本を追いかける内容にもいかず、設定だけ生かし独自路線で行く事にした。サンダーマスクの相手は怪人ではなく【妖怪】だ…勝手に設定を変えたけどだけど、編集や制作サイドから何のクレームがなかったから、このまま行きました。
こうしたテレビのヒーロー物は漫画の人気より視聴率に左右され半年で終了…僕の『サンダーマスク』もトホホな3回で降板相変らず、〆切り間際の先生達の、助っ人アシに掛けずり廻る日々が続く…。
近頃、カルトな話題の絶えないサンダーマスクは、僕にとって最初のストーリー漫画の連載である。そして、制作にあたった東洋エージェンシーは、現在の機動戦士ガンダムの版権管理する「ガンプラ」の 創通エージェンシーであるから感慨深い。