
コミックボンボン『プラモ狂四郎』のヒットで開拓されたプラモ漫画のジャンル…他誌でも似たようなプラモ漫画が始まった…弟誌・TVマガジンでも、京田四郎の従弟という設定で、既存の玩具やゲームを扱った『ホビーボーイ飛人くん』が始まる。『プラモ狂四郎』の連載まで、忙しい時は友達の漫画家同士が手伝い、助け合いながらやってきた僕は、この事態を打開するべく知り合いの漫画家や編集者を通して定期的に手伝ってくれそうな人を集めた。
友達の友達や、デビュー前の持ち込み経験者だから他人である…どの程度描けるか未知数…友達なら遠慮がいらないから「あ、うん」の呼吸で頼めるのだが、今度は、そうはいかない…手初めに、簡単な背景からお願いする…。線一本引くにも説明される…そうこうしていると食事の時間…慣れてきたのか、手を休めてアシ同士の会話がはずむ…(イライラ)…もう、寝せてやらなきゃ…気ばかり遣い、思うように捗らない…三日の拘束が四日、五日に延長…出費がかさむ(焦り)。
それが三ヵ月、半年、一年続くと面倒な背景も任せ、食事も睡眠も不規則になって漫画家らしい生活になった(笑)。