超戦士ガンダム野郎の時、担当だった石川至氏が亡くなった…享年46の若さだ。
石川氏は編集プロ銀杏社から、コミックボンボン編集部に出向していた人間で、関西の大学を出てすぐにこの業界に入って来た…しばらくは、見習いのような形で担当T氏と彼とで二人付いていた…。
なにしろ、僕は原稿は一度も遅れた事が無い手間いらずだったので、早い日に原稿を取りに来てもらい、つまらない話しを3、4時間も話し込んだものだった…彼は、話に夢中になると太めの体を前のめりにテーブルに腹を突き出し、ぶ厚いメガネを擦り落とさんばかりに熱弁をふるっていた…編集者として自信がついた頃だったのだろう。ガンダム野郎が終わった後の、新作の話も持ちかけてきてくれた。

僕がボンボンを離れて他誌で連載した時「あれは60点くらいの作品ですね」と、平気で言ってのけた~汗。
もう半ば漫画を辞めようと思っていたので、反論する気にもなれない…その後、G20でボンボンブースを仕切るスタッフの一員として石川氏と再会、大した挨拶もせず他のスタッフに誘導されるがまま、その場を離れた…彼の姿を見たのが、これが最後。
ボンボン編集部解体の時、倉庫の奥から不明のカラー原稿を見つけ送ってくれたのが彼だっだ…。
銀杏社のほうに戻り編集の仕事を続けているという噂は聞いていたが…まさか…先月、1月28日、自宅で愛猫に看取られるように心不全で逝ってしまったいう…。
…ただ…ご冥福をお祈り致します。
★ガンダムMSヒストリカより